mudananihongokyoushi’s diary

日本語教師について書きます

最低賃金にもメリットがある!

私はオンラインレッスンサイトに登録して働いている。
そこでは、日本語教育に関係のある資格等を持っている人のための「プロ」、持ってないけど外国人の手助けがしたい人のための「チューター」という分け方がある。
私は資格を持っている。しかしプロが受け取れる最低賃金を設定している。(いわゆる1時間1000円。)
最低賃金があまりよくないことも分かっている。

第一に生活が出来ない。
まず賃金がやすいということはたくさんのレッスンがないとまともに生活出来ない。

第二に業界の価格破壊に繋がる。
「交通費もかからないオンラインなんだし、もっとレッスン料安くしてよ。もっともっともっと...」と、
思われるようになってしまってはどんどん日本語教師がいなくなってしまう。

しかしメリットもある。
最低賃金を選ぶ生徒って誰だろう?
日本と賃金の格差が大きい国の人。
そういう国の人が1時間4000円のレッスンはなかなか受けられない。
もう一つは自由に使えるお金があんまりない人、つまり学生だ。

ズバリ私のレッスン生は学生が多い。
10代は楽しい。
そもそも夢がある。
日本に来て勉強がしたい人。
大した動機もなく「日本語話せるようになれたらいいなぁ~」
とレッスンを受ける大人は、基本的に1回しかレッスンを受けない。
あまり見たくはないが、大人の生徒さんのプロフィールを見ると、ほとんどが「今年に入ってレッスンを受けた回数...3回」
とかなのだ。
年にたった3回、外国語をレッスンして、本当に話せるようになると思っているのだろうか?

それに比べて学生は意欲からして違う。
「先生(先生なんて呼んでもらえるほど実力はないよ、ゴメン)、最近は日本語の曲ばかり聴いています!」
「先生は日本語の○○ってYoutuber知っていますか?」
「日本人の方?」
「違います! 日本で暮らしてる日本のYoutuberです!」
「そういうYouTubeばかり見てるの?」
「はい! 勉強になるし、ああなりたい!」
「Youtuberに?」
「いいえ!ああいうふうに日本で暮らしたいです」

こういう事を聞くたびにまぶしさで目が眩みます。
こういう学生は、正直言ってレッスン時間が30分オーバーする事がしょっちゅう。
相手の貴重な時間を借りてると思ってないからだろう。
(それどころか30分の決まりなのに2時間やらされてた。)
でも「日本に留学したいから、日本語で証明書類書いてください」
とか頼まれると、少しだけうれしい。